下町ロケット 池井戸潤
2011年(平成23年)9月に読んだ本の感想記録です。
下町ロケット 池井戸潤 小学館
全体で407ページの小説です。104ページまできました。
東京都大田区にある中小企業佃製作所が主役です。
佃製作所のエンジン「セイレーン」を積んだロケットが種子島で打ち上げ失敗に終わります。
時は経過して、ロケット打ち上げ失敗の責任をとって宇宙開発機構を辞職した佃航平は家業の佃製作所を継いでいます。
大手メーカーナカジマ工業が佃製作所のロケットエンジン「ステラ」について、言いがかりともいえる内容で特許侵害だと訴えます。
佃は風評被害に遭います。もともと資金繰りが悪化していたところにきて銀行から追加融資を受けることができません。
物語は、弁護士対弁護士の戦いの要素もあります。
佃航平(つくだ・こうへい)社長43才(離婚した。今は、娘の利菜(私立中学2年生)と自分の母親である和江と同居している。
元妻の名前は、和泉沙耶で大学研究者をしている。今は外国に居住している)
神谷修一(佃側弁護士・元々は相手方ナカジマ側弁護士だったが袂(たもと)を分けた)
中川京一(ナカジマ側弁護士)
以下佃(つくだ)の社員として、
殿村直弘経理部長(銀行からの出向者)
山崎38才技術開発部長
津野38才営業第一部長など。
まず、展開の先読みをしてみます。
このままでは、佃製作所は倒産します。
相手方から和解案の提示があって、佃は買収されて、ナカジマ工業に吸収合併されるでしょう。文字を追い続ける。予測したとおりの記述になっています。
悲しい言葉として、「カネは人を変える」
「愛」とか「誠実」とか「良心」とかがなければ栄光と平和と安定は長続きしない。
絶対不利の状況に合って、神谷弁護士は勝訴のポイントをどこにするのか。(作者はポイントをどこにもってくるのか)
以上が、これからの本読みの楽しみです。
(その後)
読み終えました。宇宙飛行士たちの実寸大の暮らしぶりを紹介した本として、女性宇宙飛行士向井千秋さんの夫である向井万起男さんの「君について行こう」と「謎の1セント硬貨」を読んだことがあります。それらの本を読んだときのことを思い出しました。
宇宙飛行士たちの活動の陰で、宇宙開発関連会社同士の厳しい争いがあります。
にっこり笑って人を斬る(解雇する、降格人事をする)部長さんとか、中小企業の従業員をないがしろにする大企業の役職者とか、不安や恐怖が錯綜(さくそう。ややこしく混乱)するサスペンスです。
168ページ以降の後半は別の小説になります。
帝国重工 VS 佃製作所になります。
以下は散文になります。
企業は優秀な頭脳がほしい。
佃航平の娘、中学2年生利菜の扱いはうまくない。
だれも損をしない世の中はない。
外資がらみのおとり話を「舞台装置」と表現するあたりは光っていました。
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