風の又三郎 宮沢賢治童話集

2018年(平成30年)1月に読んだ本の感想記録です。
風の又三郎 宮沢賢治童話集 偕成社文庫
門井慶喜(かどい・よしのぶ)直木賞受賞作品「銀河鉄道の父(菅田将暉さんが宮沢賢治を演じた同名の映画を観たことがあります。熱演でした)」を読んだときに、読もうと思った童話です。読むのは初めてです。小学生の頃にマンガで見たことがありますが、筋立ては覚えていません。
宮沢賢治作品は、彼の好きだった鉱石と一緒で、キラキラ輝く色彩調の文章です。わたしは、それが苦手です。わたしにとっては、「ごんぎつね」を書いた新美南吉さんのほうが読みやすいです。
9月1日から始まり、中旬で終わる小学生の歳時記(季節の記録)です。日記みたいです。
又三郎は、転校生で、北海道から岩手に転校してきた小学校3年生高田三郎です。
風貌が変わっています。赤い髪、鼠色(ねずみいろ)の上着(うわぎ)、白い半ズボン、赤い革靴、りんごみたいな顔で、目玉真っ黒まんまるです。
学校は分校らしく、1年生から6年生まで合計で27人ぐらいです。
子どもさん向けの童話ですので、結局2回読みました。早朝、目が覚めて1回、朝ご飯を食べ終えて、また1回です。
「どっどど どどうど」で始まるリズム感です。
「銀河鉄道の父」のなかで、宮沢賢治が、(物語に)道徳とか倫理みたいな主題はいらないと言っていたと思います。楽しければいい。おもしろければいいのです。
むかしむかしのこどもの縦型社会です。1年生から6年生まで。疑似兄弟のようなものです。
内容は、兄が妹に物語を聞かせているようです。(宮沢賢治さんが、結核で24歳の時に亡くなった妹の宮沢トシさんにこどものころから読み聞かせをしていたとも思えます)
馬のシーンは生き生きとしています。
冒頭の詩のようなものは、「かけ声」です。
210日(にひゃくとうか)、そして、台風が来ました。
風の又三郎は、台風と一緒に移動して北海道へ転校していってしまいました。
調べた言葉として、「二百十日:立春から数えて210日目。9月1日頃。稲は台風被害に注意する」、「鉱石モリブデン:銀白色の金属のこと」
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