メタモルフォーゼの縁側 邦画

熊太郎

2023年(令和5年)6月に観た映画の感想記録です。

メタモルフォーゼの縁側 邦画2022年公開 ケーブルテレビ日本映画チャンネル


監督:苅山俊輔(かりやま・しゅんすけ)

俳優:芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平、古川琴音(ふるかわ・ことね)、生田智子、三石研


 年齢は離れていますが、女性同士の友情をじょうずに表現してありました。


 素材は、BLというボーイズラブのマンガを、女性ふたりともが好きということで、ちょっとわたしには理解できませんが、寄り添う気持ちをもちながら鑑賞することはできます。


 映画では、どちらもマンガ好きなお年寄りと大学受験間近の女子高生という設定で、宮本信子さんと芦田愛菜さんが好演されています。


 宮本信子さんは、自分はいま(2023年)毎日NHK朝ドラ『あまちゃん』の再放送を見ていて、この日も午前中に宮本信子さんの姿をテレビでお見かけしたばかりでした。

 そのときの朝のシーンでは、夏ばっぱと呼ばれている宮本信子さんが、アイドルになるために岩手県三陸海岸にある鉄道駅を出発する孫娘アキ(のんさん)を、海岸で、大漁旗(たいりょうばた)を振りながら見送っておられました。


 宮本信子さんの出演は、こちらの邦画もふくめて、年齢の離れた女性相手に心の交流を図るというポジションの役が多いねと家族は言っていました。


 この映画で、ふたりがあこがれる女性漫画家を演じておられる方が、今の大河ドラマ『どうする家康』に出ておられる方だったので驚きました。

 切れ長の目で、ちょっとこわい役どころが大河ドラマのほうです。こちらの映画では、やさしい心持ちのマンガ家「コメダ優」を演じておられました。古川琴音(ふるかわ・ことね)さんです。


 メタモルフォーゼというのは、直訳としては、変身とか、変形、変態で、ドイツ語だそうです。この映画では、人と出会って、それぞれが豊かな人生を送る方向へ変わっていくことだそうです。


 映画に出てくる芦田愛菜さんが演じる女子高生は、ちょっとおっかなびっくりで、消極的、ひっこみじあんなふうの奥手の女の子です。

 やがて彼女は、祖母といってもおかしくない年齢の女性とかかわりをもつことによって、積極的な心持ちになっていきます。メタモルフォーゼ(変化)があります。


 なかなか味わいのあるいい作品でした。

 夢ですね。こうであったらいいなと思う夢の世界でした。

 昔の日本家屋にはどこにもあった『縁側(えんがわ)』です。家の外の世界の人も招き入れて談笑する憩いの場所でした。(いこい:くつろぐ。休息)


 男とか女とか、関係ない。人間であるという意識があればいい。

 年齢についていえば、登場人物である75歳の市野井雪さん(宮本信子さん)は、自分が若かった時の自分と芦田愛菜さん演じる女子高生佐山うららとの姿が重なったのでしょう。

 自分でむかしの自分を応援しているようなものです。

 時を超えるような、不思議な友情があります。


 思うに、お金があってもなくても、心豊かな人生を送りたい。

 効率最優先が目標の競争社会で、なにがなんでも一番になるという生き方はけっこう苦しい。

☆いつも見てくださってありがとうございます♬