ぼくらの地図旅行 那須正幹 ぶん 西村繁男 え

熊太郎


2019年(平成31年)4月に読んだ本の感想記録です。

ぼくらの地図旅行 那須正幹 ぶん 西村繁男 え


 小学4年生か5年生ぐらいにみえる安井君とシンちゃんがケンカをして、タモちゃんがそのケンカに巻き込まれて、シンちゃんとタモちゃんが、地図をたよりに岬の灯台を目指すところから始まります。


 絵にある田舎風景は風情があって美しい。のどかで、広がりがあります。


 初版が1989年(平成元年)、手元にある本が2018年(平成30年)で第31刷、ロングセラーです。


 字は小さいけれど読みだすと読みやすい。文字と絵と地図でできた本です。


 小学校が休みの金曜日午前7時50分に、ふたりは電車に乗りこみました。


 踏切を通過する電車がリアルに描かれています。

 田んぼには高圧線が走る鉄塔が立っています。

 山や畑、学校の校庭、ディサービス施設が見えます。


 舗装されていない山道は迷いやすい。道を間違えたときは引き返した方が良い。

 地図記号の学習帳です。

 平面的な地図に対して、立体的な風景描画です。


 ふたりは、絵の中の風景をどんどん進んでいく。まるで、地図が人生の行き先案内図のようでもあります。


 何度か間違いがありながらも、最終的にシンちゃんとタモちゃんは、目的の灯台に到着することができました。


 シンちゃんの言葉の趣旨として、「タモちゃんがいてくれたからここまでこれた」が良かった。

 地図だけでは無理。ひとりだけでは無理。たよりになる友だちがそばにいてほしい。

 本の中に社会という世界が広がっています。