川っぺりムコリッタ 邦画 2022年
川っぺりムコリッタ 邦画 2022年(令和4年) 2時間4分 動画配信サービス
ムコリッタ:仏教における「時間」のこと。約48分
監督:荻上直子(おぎがみ・なおこ)
出演:松山ケンイチ、ムロツヨシ、吉岡秀隆、満島ひかり、江口のりこ、柄本佑、緒方直人、薬師丸ひろ子、笹野高史
松山ケンイチさんの露出がこのところ目立っています。
うちは、朝ドラ「虎に翼」あたりから始まって、「テミスの不確かな法廷」、「時すでにオスシ!?」と見続けています。松山ケンイチさんは、いつも独特な個性の人間を演じておられます。
この映画は、『死』を考える宗教的なもの(仏教)でした。味わいはあります。
人間はじめ生き物は、死後は霊魂となって、この世に存在し続けているのです。
どん底の貧困暮らしがあります。
安アパートの名称が、築50年がたつ、「ハイツ ムコリッタ」です。
イカの塩辛づくりの工場が出てきます。
江口のりこさんがイカをさばいています。
いなかの風景がなつかしい。映像に心が安らぎます。昔わたしがいた(こどもの頃、暮らしていた)人が集まる世帯風景があります。映画の中と同様に、わたしも貧困家庭育ちでした。
ムロツヨシさん演じる「島田」がずうずうしい個性設定です。(でもなかなかおもしろい。愉快な奴です。そして、実は、いい人です)
底辺の暮らしがあります。
吉岡秀隆さん演じる親子(少年。小学4年生ぐらいに見えます)が演技じょうずです。
少年は、鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)で、ほんとかどうかわかりませんが、バッハの曲を弾きます。
なにせみんなお金がない。
詐欺の話も出ます。前科者とかです。
公衆電話ボックスが出ます(最近見なくなりました)。
役所の社会福祉課は、日本映画ではちょこちょこ登場しますな。
孤独死とか、じぶんがこどものときに、両親は離婚したとか、それ以来いなくなった父親には会ったことがないとか、葬式のしかたとか、お墓のこととか、鑑賞者にとっては、案外身近な話だったりもします。
映画の雰囲気は、「異様な」感じがしますが、心地よく、淡々と時間が流れていきます。
ほとんどBGM(バックグランドミュージック)がないのがいい。無音を背景にして、役者同士が会話劇を続けます。とくに、松山ケンイチさんとムロツヨシさんのやりとりが続きます。
最近は、映画もドラマもBGMが多すぎます。わずらわしいです。音楽で、感情を誘導しないでほしい。役者の演技で、感動を呼び起こしてほしい。
少年がかわいい。
すき焼きのシーンが、とてもおもしろかった。笑いました。
おいしいものを食べながら語り合うことが、人間生活の交流を深める基本です。
お肉をワケワケして、幸せを分かち合うのです。
犬の墓石が200万円で売れた。いっぽう人間の遺骨を無料でどうにかしたい人たちがいます。
格差社会があります。富める者と、貧しき者との差は大きい。
亡くなった岡本さん(美容師をしていたおばあさん)に会った(オバケに会った)。
こわくはないそうです。わたしも会いたいと手があがります。
お金はないけれど、人間らしい暮らしぶりがあります。
芥川龍之介作品、「蜘蛛の糸(くものいと)」がからんできます。
イカの形をした宇宙人が空中に浮かんでいます。
「オレもつれていってくれ~~」ムロツヨシさんのセリフです。
骨(遺骨)の話です。
これを書いている今ですが、近々(ちかぢか)、東京池袋にある劇場へ、野田秀樹作品「華氏マイナス320°」を観劇に行きます。劇中で、骨の話が出ると聞いています。化石の発掘です。謎の骨を探すそうです。タイムトラベルものと聞いています。
なんだか、闇バイトの話を聞いているような瞬間がありました。
背中をさする(治療法として)。
先日、朝ドラ「風、薫る(かぜ、かおる)」で、看護婦見習い役の見上愛さんが、乳がん患者役の仲間由紀恵さんの背中をさすって心の不安を消していました。
葬式行列です。
満島ひかりさんがかわいい。ムロツヨシさんは、さわやかそうに見えます。
タバコのシーンがなかったのが良かった。
奇妙な映画ではありましたが、心は、すこやかです。(健やか)
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